ペット葬儀の流れ:犬が亡くなってから火葬までと、準備するもの
この記事のポイント
- ペット葬儀とは、亡くなったペットを見送るための、安置・お別れ・火葬・供養までの一連のことです。
- 犬が亡くなったら、まず体を整えて安置し、家族で火葬の形(合同・個別・立会い・訪問)を決めます。安置のしかたは、火葬を頼む業者や自治体に相談できます。
- 火葬は自治体か民間の業者に頼みます。民間の業者は内容と料金がさまざまなので、書面の見積もりで比べると安心です。
- 火葬とは別に、亡くなってから30日以内に市区町村へ犬の死亡届を出します。
犬が亡くなったら、まず体を整えて安置し、家族で見送り方を決めます。そのうえで、自治体か民間のペット霊園・火葬業者に火葬を頼みます。火葬とは別に、亡くなってから30日以内に市区町村へ犬の死亡届を出します。気持ちが追いつかない時期なので、このページの準備リストを家族で分けて使ってください。
ペット葬儀とは?人の葬儀との違い
ペット葬儀とは、亡くなったペットを見送るための、安置・お別れ・火葬・供養までの一連のことです。人の葬儀のように決まった形はなく、家族だけで見送ることも、ペット霊園で読経や供養を頼むこともできます。
依頼先は、大きく分けて自治体(市区町村)と民間の業者の2つです。自治体の多くは合同火葬で、遺骨を返さないところもあります。火葬の種類と料金の例は、ペット火葬の種類と費用にまとめています。
犬が亡くなってから火葬までの流れ
一般的な流れは、次のとおりです。順番や内容は、依頼先によって変わります。
- 安置する:体を整えて寝かせる。安置のしかたは依頼先に相談する
- 家族に知らせる:一緒に暮らした家族や、お世話になった人に連絡する
- 見送り方を決める:火葬の形(合同・個別・立会い・訪問)と、遺骨をどうするか(返してもらうか、霊園に納めるか)を家族で話す
- 依頼先に連絡する:自治体のページで受付を確かめるか、民間の業者に見積もりを頼む
- お別れをする:写真や花を飾り、家族でお別れの時間をとる
- 火葬する:自治体に持ち込む・引き取ってもらう、業者に頼むなど
- 遺骨を納める:霊園への納骨や、自宅での手元供養を選ぶ
- 死亡届を出す:亡くなってから30日以内に、市区町村へ届け出る
死亡届は、狂犬病予防法第4条第4項で「30日以内」と決められている手続きです。マイクロチップを登録している犬の届け出先など、詳しくは犬が亡くなったら何をする?を読んでみてください。
亡くなった直後の安置のしかた
安置とは、火葬までのあいだ、亡くなった体を整えて寝かせておくことです。体の冷やし方や置き場所、何日くらい家で安置するかは、火葬を頼む業者や自治体に連絡するときに、あわせて相談してください。火葬の日程に合わせて教えてもらえると安心です。
体を入れる箱や包み方は、自治体が案内していることがあります。
自治体の案内の例(体の入れ方)
- 札幌市:段ボールなどの紙の箱に入れるか、布にくるむ
- 堺市:1体ずつ箱か袋に入れる。紙・布・ビニール袋以外のものは避ける。箱や袋に入らない大きな犬は、毛布やブルーシートで包んでもよい
- 港区:箱や袋には、体だけを入れる
出典:札幌市「ペットの火葬」、堺市「亡くなった犬猫などの小動物(ペット)について」、港区「犬や猫などのペットが亡くなったとき」(2026年10月23日に確認)
ペット葬儀の前に準備するもの
準備するものは、依頼先によって少しずつ違います。自治体に頼む場合は、決まりがあることもあります。
- 体を寝かせる箱(段ボールなど)と、毛布・タオル
- 体を包む布
- 犬の鑑札、または登録番号がわかるもの
- 見送りのときに飾る写真や花
たとえば港区は、引き取りのとき、箱や袋には体だけを入れ、食べものや飲みもの、ケージなどは入れないよう案内しています。札幌市は、犬の場合は鑑札など登録番号がわかるものを持ってくるよう案内し、お花などを除いて、ケージ・リード・服なども一緒に持ち込まないよう求めています。首輪やおもちゃを一緒に火葬したいときは、入れてよいものを依頼先に確かめましょう。
出典:港区「犬や猫などのペットが亡くなったとき」、札幌市「ペットの火葬」(2026年10月23日に確認)
ペット葬儀の業者に頼むときの注意
民間の業者は、火葬の形・お別れの式・納骨などの内容と料金がさまざまです。気持ちが落ち着かない時期でも、次のことは確かめておくと安心です。
- 料金に含まれるもの(引き取り・骨壷・返骨)と、追加でかかるもの
- 見積もりを書面(メールや紙)でもらえるか
- 遺骨を返してもらう日と、その形
説明に納得できないまま契約しないことも大切です。困ったときは、消費者ホットライン「188」に電話すると、お住まいの地域の消費生活センターなどの相談窓口につながります。
元気なうちに決めておくと楽になること
亡くなってから慌てないように、元気なうちに家族で話しておくと、当日の負担が軽くなります。
- 火葬は自治体か民間の業者か。遺骨は返してもらうか
- 近くの自治体の受付時間と、民間の業者の候補
- 遺骨をどこに納めるか(霊園・自宅)
遺骨の納め方はペット霊園と納骨の種類・費用に、見送ったあとのつらい気持ちとの付き合い方はペットロスとの向き合い方にまとめています。
よくある質問
犬が亡くなったら、まず何をすればいいですか?
体を整えて安置し、家族で見送り方を相談します。そのうえで、自治体か民間の業者に火葬の連絡をします。体の冷やし方や置き場所など、火葬までの安置のしかたは、連絡するときに依頼先に相談してください。
亡くなってから、何日くらい家に置いておけますか?
一律の日数を示した公的な目安は、編集部では見つけられませんでした。火葬を頼む業者や自治体に、火葬の日程と、それまでの安置のしかたを相談してください。
ペット葬儀には、何を準備すればいいですか?
体を入れる箱(段ボールなど)や包む布のほか、死亡届や自治体の申込みに使う犬の鑑札や登録番号がわかるものを用意しておくとスムーズです。一緒に入れられるものは業者や自治体によって違うので、事前に確かめましょう。
お坊さんを呼ぶ必要はありますか?
決まりはありません。読経や供養を頼めるペット霊園もあれば、家族だけで見送る方法もあります。家族の気持ちに合う形を選んでください。
ペット葬儀の準備リスト
印刷して、終わったものに印をつけて使えます。
- 体を寝かせる箱(段ボールなど)と、下に敷く毛布・タオル
- 火葬までの安置のしかた(冷やし方・置き場所)を依頼先に相談する
- 犬の鑑札、または登録番号がわかるもの(死亡届・自治体の申込みに使う)
- 見送りのときに飾る写真や花
- 火葬の形と依頼先(自治体・民間の業者)を家族で決める
- 業者の見積もりを書面でもらう
- 市区町村に犬の死亡届を出す(30日以内)
いぬのながいき手帖 https://inu-nagaiki.com/articles/pet-sougi-nagare/
参考にした情報
- e-Gov法令検索「狂犬病予防法」第4条
- 港区「犬や猫などのペットが亡くなったとき」
- 横浜市「ペットの火葬をお願いしたいのですが、どうしたらいいですか。」
- 札幌市「ペットの火葬」
- 堺市「亡くなった犬猫などの小動物(ペット)について」
- 消費者庁「消費者ホットライン」
制度や料金は変わることがあります。最新の情報は、各機関・施設の公式サイトや窓口でご確認ください。
この記事の更新履歴
- 公開しました。
次に内容を見直す予定:2027年4月ごろ
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この記事を書いた人
老犬の介護・預け先・お別れについて、環境省・厚生労働省・自治体などの公的な情報と、獣医師の監修をもとに記事を作成しています。受診の目安など体に関わる内容は、獣医師の確認を経たものだけを公開します。