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05 お別れ

ペットの火葬は市役所でも頼める?自治体の受付と費用

この記事のポイント

  • ペットの火葬は、多くの市区町村で頼めます。窓口は市役所の本庁ではなく、清掃事務所・環境事業所・斎場などのことが多いです。
  • 料金は、調べた自治体では1体1,100〜4,300円が中心でした(横浜市の個別火葬は1万〜3万円)。
  • 自治体の火葬は、ほとんどが他のペットと一緒の合同火葬で、遺骨は返りません。遺骨を返してほしいときは、個別火葬のある自治体か、民間のペット霊園・火葬業者に頼みます。
  • 25kg未満、20kgまでなど、体重の上限がある自治体もあります。大きな犬は先に問い合わせましょう。

ペットの火葬は、多くの市区町村で頼めます。料金は、調べた自治体では1体1,100〜4,300円ほどで、民間の業者より安くすみます。ただし、ほとんどは他のペットと一緒に火葬する「合同火葬」で、遺骨は返ってきません。遺骨を手元に残したいときは、横浜市のように個別火葬がある自治体か、民間のペット霊園・火葬業者を選びましょう。

ペットの火葬は市役所でも頼める?

ペットの火葬は、多くの市区町村で受け付けています。ここでいう「市役所に頼む」とは、市区町村が受け付けて、市の施設や市が委託した動物霊園などで火葬してもらうことです。

窓口は、市役所の本庁ではないことがほとんどです。

  • 清掃事務所・環境事業所:東京23区、川崎市、大阪市、名古屋市の各区など
  • ごみ収集の担当課:町田市(ごみ収集課)
  • 清掃工場:相模原市(持ち込み)
  • 斎場:横浜市(戸塚斎場)、名古屋市(八事斎場)

亡くなった犬を前に、どこに電話すればいいか迷ったら、お住まいの市区町村のサイトで「動物の死体」「ペット 火葬」と調べると、案内のページが見つかります。

自治体の火葬と民間の業者の違い、立会いや訪問火葬などの火葬の種類は、ペット火葬の種類と費用にまとめています。この記事では、自治体ごとの受付と料金をくわしく比べます。

自治体のペット火葬の料金は?主な市区の比較

首都圏と大阪市・名古屋市の、公式ページで公表されている内容をまとめました。

自治体火葬の形遺骨料金申し込み・受け渡し
新宿区合同(動物専門霊園で合同火葬・埋葬)返らない1頭3,000円管轄の清掃事務所・清掃センターに申し出。25kg未満
世田谷区専門業者が火葬・埋葬返らない1頭3,100円管轄の清掃事務所に申し出。25kg未満
大田区合同(動物専用霊園で合同火葬・埋葬)ページに記載なし1頭3,100円地域の清掃事務所に申し込み。25kg未満
横浜市個別(戸塚斎場)骨壷で返す1kg未満1万円/1〜5kg未満2万円/5〜25kg未満2万5,000円/25〜50kg未満3万円電話予約のうえ戸塚斎場に持ち込み。50kg以上は不可
横浜市合同返らない持ち込み3,000円/出張回収6,500円持ち込みは予約不要(9時〜15時)、回収は資源循環局事務所に電話
川崎市専用の焼却炉で火葬返らない1体3,000円区を担当する生活環境事業所に連絡
相模原市市の火葬(個別火葬・返骨はなし)返らない1体4,300円北・南清掃工場、津久井クリーンセンターに持ち込み。20kgまで
町田市合同(動物霊園で合同火葬・埋葬)返らない1体2,500円(体重に関係なく)ごみ収集課に電話。引き取り、または予約してバイオエネルギーセンターに持ち込み
大阪市合同(委託業者で合同焼却処理)返らない5kg未満1,700円/5〜10kg未満2,100円/10kg以上2,800円担当地域の環境事業センターに申し込み
名古屋市合同(八事斎場)返らない5kg未満1,100円/5〜15kg未満2,200円/15〜50kg未満4,400円(箱を含めた重さ)予約不要。八事斎場に持ち込み(1月1日を除く毎日9時〜17時)。50kg以上は不可
名古屋市各区の環境事業所(ごみと一緒に焼却)ページに記載なし持ち込み750円/引き取り1,500円各区の環境事業所

出典:新宿区「動物死体の引き取り」、世田谷区「ペットが亡くなったら・飼い主不明の動物死体を発見したら」、大田区「ペット・動物死体の引き取り」、横浜市「ペットの火葬をお願いしたいのですが、どうしたらいいですか。」、川崎市「犬や猫の死体を処理してほしい。」、相模原市「動物の死体を処理してほしい」、町田市「亡くなった動物をお引き取りし、動物霊園で合同火葬・合同埋葬を行います」、大阪市「ペットなどが死んだ場合の引き取り」、名古屋市「ペットが死亡したときは」「八事斎場(ペット等の動物火葬)」(2026年10月23日に確認)

東京23区は、区ごとにページが分かれています。ここに載せていない区も、多くは清掃事務所が受付です。料金や体重の上限は区によって違うことがあるので、お住まいの区のページで確かめてください。

遺骨は返してもらえる?合同火葬と個別火葬

表のとおり、自治体の火葬のほとんどは合同火葬で、遺骨は返りません。

  • 合同火葬:ほかのペットと一緒に火葬します。遺骨は返らず、霊園に合同で埋葬されたり、わずかな灰が処分されたりします。立会いはできません。
  • 個別火葬:1体ずつ火葬し、遺骨を返してもらえます。調べた中では、横浜市(戸塚斎場)だけが受け付けていました。

たとえば相模原市は、個別火葬や遺骨の返却を希望しない場合だけ市が火葬する、と案内しています。川崎市も、遺骨がほしい場合は民間のペット葬儀社に相談するよう案内しています。

大阪市のページには、委託先で処理したあとは骨がほとんど残らず、わずかな灰は埋め立て地に運ばれること、埋葬や供養をしたい場合は民間の動物霊園などに頼む必要があることが書かれています。

一方、合同で埋葬される場所にお参りできる自治体もあります。世田谷区と大田区のページでは、引き取った動物は川崎市麻生区の犬猫墓地(延命地蔵尊)にまつられると案内されています。

「遺骨を手元に置きたい」「家族でお骨上げをしたい」と思うなら、自治体ではなく民間のペット霊園・火葬業者を選ぶことになります。比べ方はペット火葬の種類と費用の「民間のペット火葬業者の選び方」を読んでみてください。

市役所にペットの火葬を頼む手順

自治体によって細かい違いはありますが、おおまかな流れは次のとおりです。

  1. お住まいの市区町村のページで窓口を確かめる:清掃事務所・環境事業所・斎場など、どこが受付かを見ます。
  2. 電話で申し込む(または予約する):引き取りか持ち込みか、日時、料金、体重の上限を確かめます。横浜市の個別火葬や町田市の持ち込みは予約が必要です。名古屋市の八事斎場や横浜市の合同火葬(持ち込み)は予約がいりません。
  3. 体を包んで準備する:多くの自治体が、布で包み、段ボールや中の見えない袋に入れるよう案内しています。相模原市や川崎市は、首輪やリードなどの金属を外すよう、相模原市は保冷剤やお供え物も入れないよう案内しています。名古屋市の八事斎場は、紙の箱にひもを十字にかけ、大きさは奥行100cm×幅70cm×高さ65cm以内としています。
  4. 引き渡す・持ち込む:料金を払います。保険の請求などで領収書が必要なら、その場でもらえるか聞いておきましょう(名古屋市の八事斎場は、領収証明書の発行に現金払いが必要と案内しています)。
  5. 犬の死亡届を出す:登録している犬は、亡くなってから30日以内に市区町村へ届け出ます。火葬の窓口とは別のことが多いです。

町田市の場合、火葬の受付はごみ収集課、犬の死亡届は保健所の担当と、窓口が分かれています。死亡届の出し方は犬が亡くなったら何をする?にまとめています。

受付の時間は?土日や夜に亡くなったら

自治体の受付は、平日や月〜土曜の昼間だけのことが多いです。

自治体受付の時間
横浜市(個別火葬の予約)8時45分〜17時(電話)
横浜市(合同・出張回収の申し込み)日曜を除く8時〜16時45分(電話)
相模原市(北・南清掃工場への持ち込み)月〜土曜 8時30分〜11時45分、13時〜16時(12月31日〜1月3日は休み)
町田市(電話受付)月〜土曜 8時30分〜17時(年末年始を除く)
大阪市月〜土曜 8時〜16時30分(祝日も受付、年始を除く)
名古屋市(八事斎場)毎日9時〜17時(1月1日を除く)

出典:横浜市、相模原市、町田市、大阪市、名古屋市の各公式ページ(2026年10月23日に確認)

夜や日曜に亡くなったときは、あわてなくて大丈夫です。体をきれいにして、涼しい場所に安置し、受付の時間になってから連絡しましょう。安置のしかたや、亡くなってから火葬までの流れはペット葬儀の流れにまとめています。

市役所と民間のペット火葬、どちらを選ぶ?

どちらがよいかは、何を大切にしたいかで変わります。

自治体(市区町村)民間のペット霊園・火葬業者
料金公表されていて安め(調べた中では合同火葬で1体1,100〜6,500円)業者・火葬の形・体重で変わる
遺骨返らないことが多い(横浜市の個別火葬などは返す)個別火葬なら返してもらえるのが基本
立会い・お骨上げできないことが多い立会い火葬を選べる業者が多い
受付の時間平日・昼間が中心業者による
体重の上限20kg・25kg・50kgなど上限がある自治体も業者による

出典:この記事で紹介した各自治体の公式ページ(2026年10月23日に確認)

「お金をかけずに、きちんと見送りたい」なら自治体、「遺骨を残したい」「家族で立ち会いたい」なら民間の業者が合いやすいでしょう。どちらを選んでも、見送る気持ちに違いはありません。家族で話し合って、納得できる形を選んでください。

よくある質問

ペットの火葬は、市役所のどこに申し込めばいいですか?

自治体によって違います。東京23区は区の清掃事務所、川崎市は生活環境事業所、大阪市は環境事業センター、町田市はごみ収集課が受付です。横浜市の個別火葬や名古屋市の八事斎場のように、斎場に直接申し込む・持ち込む形もあります。お住まいの市区町村のサイトで「動物の死体」「ペット 火葬」と調べると見つかります。

市役所に頼むと、遺骨は返ってきますか?

調べた自治体の多くは、合同火葬のため遺骨を返していません。横浜市の戸塚斎場の個別火葬は、遺骨を骨壷に入れて返してもらえます。遺骨を手元に残したい場合は、個別火葬のある自治体か、民間のペット霊園・火葬業者を選んでください。

市役所の火葬は、ごみと一緒に焼かれるのですか?

自治体によって違います。東京23区や町田市は動物霊園で合同火葬・合同埋葬、大阪市は動物専門の委託業者で合同焼却処理をしています。名古屋市の各区の環境事業所は、ごみと一緒に焼却すると案内しています(名古屋市には別に八事斎場の動物火葬もあります)。気になる場合は、申し込む前に処理の方法を聞いてみてください。

土日や夜でも引き取ってもらえますか?

多くの自治体は平日や月〜土曜の昼間だけの受付です。たとえば大阪市は月〜土曜の8時〜16時30分(祝日も受付、年始を除く)です。夜や日曜に亡くなった場合は、涼しい場所に安置して、受付の時間に連絡しましょう。

市役所に頼んでも、死亡届は別に出す必要がありますか?

はい。登録している犬が亡くなったときは、火葬とは別に、30日以内に市区町村へ死亡の届出をします。火葬の窓口と届出の窓口が違うことも多いので、両方確かめてください。

市役所(自治体)にペットの火葬を頼む前に確かめることリスト

印刷して、終わったものに印をつけて使えます。

  • 受付の窓口(清掃事務所・環境事業所・斎場など)と電話番号
  • 受付の曜日と時間、予約が必要か
  • 引き取りに来てもらえるか、持ち込みだけか
  • 合同火葬か個別火葬か。遺骨は返してもらえるか
  • 料金と支払い方法(体重で変わるか)
  • 体重や箱の大きさの上限
  • 出すときの包み方(段ボール・布、首輪や保冷剤を外すか)
  • 犬の死亡届(30日以内)を出す窓口

いぬのながいき手帖 https://inu-nagaiki.com/articles/pet-kasou-shiyakusho/

参考にした情報

制度や料金は変わることがあります。最新の情報は、各機関・施設の公式サイトや窓口でご確認ください。

この記事の更新履歴

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  •  下書きを作成しました。

次に内容を見直す予定:2027年4月ごろ

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この記事を書いた人

いぬのながいき手帖 編集部

老犬の介護・預け先・お別れについて、環境省・厚生労働省・自治体などの公的な情報と、獣医師の監修をもとに記事を作成しています。受診の目安など体に関わる内容は、獣医師の確認を経たものだけを公開します。

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