犬のマナーベルトの選び方とおむつとの違い
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この記事の監修:獣医師 氏名非公開
体に関わる記事(受診の目安・家でのケアなど)は、獣医師が内容を確認しています。氏名は公開していません。
この記事のポイント
- マナーベルトとは、男の子の犬のおなかに巻いて、おしっこを受け止める帯状のもののことです。
- マナーベルトはおしっこだけに使います。うんちも受け止めたいときや、女の子の犬には、しっぽ穴のあるおむつを選びます。
- 使い捨てタイプと、布のカバーに吸水パッドを入れる洗えるタイプがあります。サイズはウエスト(おなかまわり)で合わせます。
- 長い時間つけっぱなしにすると、ムレやかぶれの原因になります。こまめに替えて、肌の様子を見てあげましょう。
マナーベルトは、男の子の犬のおなかに巻いて、おしっこを受け止める帯状のものです。おしっこだけに使い、うんちは受け止めないので、うんちの失敗もあるときや女の子の犬には、しっぽ穴のあるおむつを選びます。サイズはウエスト(おなかまわり)で合わせ、つけっぱなしにせず、こまめに替えてあげるのが基本です。シニア犬のおしっこの失敗が急に増えたときは、使い始める前に一度動物病院に相談すると安心です。
※この記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれることがあります。特定の商品をすすめるものではなく、選ぶ基準をまとめています。
犬のマナーベルトとは?
マナーベルトとは、男の子の犬のおなかに巻いて、おしっこを受け止める帯状のもののことです。男の子はおしっこの出口がおなか側にあるため、腰からおなかにぐるりと巻くだけで、おしっこを吸い取れます。おむつのようにおしりを覆わないので、うんちはそのまま出せます。
ユニ・チャーム ペットは、「マナーウェア」を、トイレ以外の場所でのマーキングや粗相など、まわりへの配慮(マナーケア)のための製品と説明しています。外出先や来客のとき、家の中でのマーキング対策に使う人が多い道具です。
出典:ユニ・チャーム ペット「マナーウェア」(2026年10月23日に確認)
年をとった犬では、トイレまで間に合わない、寝ているあいだにもれてしまう、といったときに使うこともあります。
マナーベルトとおむつの違いは?
いちばんの違いは、受け止められるものと、使える犬です。
| マナーベルト | おむつ | |
|---|---|---|
| 形 | おなかに巻く帯(腹巻きのような形) | パンツのように腰からおしりまで覆う。しっぽ穴がある |
| 受け止めるもの | おしっこ | おしっことうんち |
| 使える犬 | 男の子 | 男の子・女の子 |
| つけやすさ | 巻いて留めるだけ。足を通さない | 足としっぽを通してはかせる、またはテープで留める |
| 向いている場面 | マーキング対策、外出・来客、おしっこの失敗 | うんちの失敗もあるとき、寝ている時間が長いとき、女の子 |
出典:ユニ・チャーム ペット「マナーウェア」の製品説明をもとに編集部作成(2026年10月23日に確認)
ユニ・チャーム ペットのマナーウェアのシリーズには、長い時間の使用向けの「長時間オムツ」もあり、吸収量が多くシニア犬にも向くと説明されています。寝ている時間が長くなってきた犬は、おむつのほうが合うこともあります。
出典:ユニ・チャーム ペット「マナーウェア」(2026年10月23日に確認)
マナーベルトの選び方:サイズ・タイプ・使う場面
サイズはウエストで合わせる
マナーベルトは、ウエスト(後ろ足の付け根の少し前、おなかのいちばん細いあたり)のまわりの長さで選ぶのが一般的です。メーカーごとにサイズ表があり、ウエストと体重の目安が書かれています。たとえばユニ・チャームの「マナーウェア 男の子用」は、Sサイズが胴まわり35〜40cm・体重3.5〜6.0kg、Lサイズが胴まわり45〜50cm・体重7.0〜10.0kgと表示されています。体重が同じでも体形で合うサイズは変わるので、胴まわりを測ってから選びましょう。
- ゆるすぎると、すき間からもれたり、歩いているうちにずれたりします
- きつすぎると、おなかを締めつけて、こすれや赤みの原因になります
体重が同じでも、体型によってウエストは違います。メジャーで測ってから選ぶと失敗が少なくなります。サイズの境目にいるときは、試しに少量のパックで合わせてみるのがおすすめです。
使い捨てタイプと洗えるタイプ
| タイプ | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 使い捨て | 汚れたら捨てられる。吸収体が一体になっている | 外出や来客のときだけ使う、洗う手間を減らしたい |
| 洗えるカバー+吸水パッド | 布のカバーに、人用の尿とりパッドやペット用パッドを入れて使う。カバーは洗って繰り返し使える | 毎日長く使う、費用を抑えたい |
洗えるカバーは、パッドだけを替えればいいので、毎日使うと費用を抑えやすくなります。一方で、カバーが汚れたら洗う必要があるので、替えのカバーを2〜3枚用意しておくと楽です。
使う場面で選ぶ
- マーキング対策・外出・来客:つける時間が短いので、使い捨ての薄いタイプでも十分なことが多いです
- 夜や長い時間:吸収量の多いもの、もれにくいものを選びます
- カートでのお出かけ:散歩カートに乗っているあいだの粗相が心配なときにも使えます
マーキング対策や外出先では、どう使う?
マナーベルトは、もともと「まわりに迷惑をかけないため」の道具として使われてきました。年齢に関係なく、次のような場面で役立ちます。
- 家の中のマーキング:家具やカーテンなど、決まった場所に足を上げてしまう犬に
- よそのお宅や実家に連れて行くとき:慣れない場所で緊張してマーキングすることがあります
- ペット同伴のお店や宿:施設によっては、マナーベルトやおむつの着用をお願いしていることがあります。行く前に施設の案内を確かめておきましょう
- 動物病院の待合室:緊張してもらしてしまう犬もいます
外出のときは、替えのマナーベルトと、汚れたものを入れる袋、おしりふきを一緒に持っていくと安心です。においがもれにくい袋に入れて持ち帰りましょう。
マナーベルトは「マーキングをやめさせる」ものではなく、受け止めるための道具です。マーキングが増えた理由がわからないときや、急に始まったときは、動物病院やしつけの専門家に相談してみるのもひとつの方法です。
費用はどのくらい?続けやすさで考える
マナーベルトやおむつの費用は、1枚あたりの値段 × 1日に替える枚数 × 日数で考えます。外出のときだけなら少ない枚数ですみますが、シニア犬で一日じゅう使うようになると、毎日何枚も替えることになります。たとえば「マナーウェア 男の子用」のSサイズ46枚入り・Lサイズ40枚入りは、ドラッグストアの通販で税込2,288円でした(クリエイトSD、2026年10月23日に確認)。1枚あたり約50〜57円なので、1日3枚替えると1か月で約4,500〜5,100円になります。
続けやすくするための工夫には、次のようなものがあります。
- 家にいるときは洗えるカバー+パッド、外出のときは使い捨て、と使い分ける
- 寝床には防水シートやペットシーツを敷き、マナーベルトを外す時間も作る
- 試しに少量のパックで、サイズともれにくさを確かめてから、大きなパックを買う
シニア犬にマナーベルトを使うときに気をつけることは?
家でできること
- 汚れたらすぐ替え、汚れていなくても時間を決めて替える
- 替えるたびに、おなかやおちんちんのまわりの肌を見る(赤み・ただれ・におい)
- 汚れた肌は、ぬるま湯で湿らせた布やペット用のおしりふきでやさしくふき、よく乾かしてから新しいものをつける
- おなかまわりの毛が長い犬は、汚れやムレを防ぐため、トリミングで短く整えてもらうことも考える
- 一日じゅうつけっぱなしにせず、家にいるときは外す時間を作る
ムレやかぶれは、マナーベルトやおむつを使うときに起こりやすいトラブルです。肌が赤い、かゆがって気にする、ただれている、などの様子があれば、使い方を見直し、動物病院に相談してください。
おしっこの失敗が増えたら、マナーベルトの前に確かめたいことは?
年をとると、トイレまで間に合わなかったり、寝ているあいだにもれたりすることが増えます。マナーベルトは、そんなときの暮らしを楽にしてくれる道具です。ただ、おしっこの変化が体の変化のサインのこともあるので、次のようなときは、使い始める前に動物病院に相談しましょう。
こんなときは、動物病院に相談してください
- おしっこの回数や量が急に増えた・減った
- 水を飲む量が急に増えた
- おしっこの色がいつもと違う、血が混じる
- おしっこをするときに痛そうにする、何度もトイレに行くのに少ししか出ない
相談するときは、いつごろから、どのくらいの回数か、どんな場面でもれるか(寝ているとき、歩いているときなど)をメモしておくと伝わりやすくなります。急いで病院に行ったほうがいいか迷うときは、すぐ病院か確かめるページも参考にしてください。
マナーベルトに慣れないときはどうする?
初めてつけると、気にしてかじったり、歩き方がぎこちなくなったりする犬もいます。
- 最初は家にいるときに短い時間だけつけて、少しずつ慣らす
- つけたらおやつをあげたり、ほめたりして、いやなものと思わせない
- かじってしまうときは、そばで様子を見られる時間だけ使う
どうしても嫌がるときは、マナーベルトにこだわらず、ペットシーツを寝床まわりに広めに敷く、防水シートを使うなど、ほかの方法と組み合わせても大丈夫です。排せつのお世話が続くと、飼い主も疲れがたまります。介護用品の全体の揃え方はシニア犬の介護用品の選び方、疲れたときは介護に疲れたときにもまとめています。いまの段階は介護ステージチェックで確かめられます。
よくある質問
マナーベルトとおむつは、何が違いますか?
マナーベルトは、男の子のおなかに巻いて、おしっこだけを受け止めるものです。おむつは、パンツのように腰からおしりまで覆い、しっぽ穴があって、おしっことうんちの両方を受け止められます。女の子の犬や、うんちの失敗もあるときは、おむつを選びます。
女の子の犬にマナーベルトは使えますか?
マナーベルトは、男の子のおしっこの出口がおなか側にあることに合わせた形なので、女の子にはおむつを選びます。メーカーによっては、女の子用のマナーウェアを用意しています。
マナーベルトはつけっぱなしでもいいですか?
つけっぱなしは避けて、汚れたらすぐ、汚れていなくても時間を決めて替えましょう。長くつけたままだと、ムレやかぶれの原因になります。肌が赤い、かゆがるなどの様子があれば、動物病院に相談してください。
シニア犬のおしっこの失敗が増えたら、マナーベルトを使えばいいですか?
マナーベルトやおむつは、暮らしを楽にする道具として役立ちます。ただ、おしっこの回数や量が急に変わったときは、体の変化のサインのこともあるので、使う前に一度動物病院に相談すると安心です。
マナーベルト・おむつを選ぶときのチェックリスト
印刷して、終わったものに印をつけて使えます。
- 受け止めたいのはおしっこだけか、うんちもか
- 男の子か女の子か
- ウエスト(おなかまわり)と体重を測ったか
- 使い捨てか、洗えるカバー+パッドか
- 使う場面(外出・来客・夜・一日じゅう)
- 交換の時間の目安を家族で決めたか
- 肌の様子を毎回見る(赤み・ただれ・におい)
いぬのながいき手帖 https://inu-nagaiki.com/articles/inu-manner-belt/
参考にした情報
制度や料金は変わることがあります。最新の情報は、各機関・施設の公式サイトや窓口でご確認ください。
この記事の更新履歴
- 獣医師の監修を経て公開しました。
- 出典と数字を確認し、確認できなかった点の書き方を直しました。
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この記事を書いた人
老犬の介護・預け先・お別れについて、環境省・厚生労働省・自治体などの公的な情報と、獣医師の監修をもとに記事を作成しています。受診の目安など体に関わる内容は、獣医師の確認を経たものだけを公開します。